腸内細菌である善玉菌を増やすことのできる食品とは
最近、乳製品売り場やお菓子売り場でもよく見かけるようになった「善玉菌」の表示、いったいどのような役割があるのか知っていますか。
善玉菌は腸のなかで活動するさまざまな腸内細菌のなかでも、体の健康のために良い働きをする菌のことを言います。
その中でもよく知られているのが、乳酸菌とビフィズス菌ですが、実はビフィズス菌は乳酸菌の一種になります。
ただし、ビフィズス菌は生息環境がほぼ大腸のみという特徴があり、他の乳酸菌とは分けて考えられています。
一般的な乳製品に含まれるビフィズス菌には高生存ビフィズス菌BE80やSP株があり、乳酸菌ではLG21やラブレ菌、シロタ株などがあります。
腸内環境が悪化すると、便秘になりやすくなったり肌荒れを起こしたり、また免疫力低下や疲労の蓄積などによって、体のほかの部分にも影響が出たりもするために気をつけなくてはならないのです。
では腸内細菌である善玉菌を増やすにはどのような食品を摂るといいのでしょうか。
ビフィズス菌が含まれているヨーグルトや乳酸菌飲料はその代表で、毎日の食生活の中に気軽に取り入れたいものです。
発酵食品も乳酸菌を増やすことが出来ます。
ぬか漬けやキムチなどが乳酸菌が豊富に摂れる発酵食品ですが、塩分が多く含まれる場合もあるので注意しましょう。
また同じ腸内細菌である悪玉菌が作り出す有害物質を、体の外にスムーズに排出するためには食物繊維が欠かせません。
さらに食物繊維は善玉菌の栄養源にもなっているため、乾物や豆類、海藻類、キノコ類などの食品は積極的に摂り善玉菌を増やすようにしましょう。
このように腸内細菌である善玉菌を増やす食品はいろいろありますが、菌の種類がたくさんあるのと同様に、腸内環境も人それぞれ違います。
自分にとってどのようなものが効果があるのか、いろいろ試してみることも大切でしょう。